Mis días

日々のことを綴るブログです。

結婚7年経ってから、中古リノベーションマンションを購入した理由。

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初めての日記なので、本題に入る前に簡単に自己紹介から。

私は大阪出身のアラフォー世代、夫はスペイン人でアラサー、歳の差7才。あと数か月遅く産まれていれば夫と同じミレニアル世代に何とか滑り込めたのに・・・とジェネレーションギャップを揶揄われる都度感じている。

娘は6才になったばかりで、娘を妊娠したと思われるタイミングで飼いだした猫がいる。

 

結婚してから、いや同棲していてからずっとついてまわった"どこの国に住むか問題"。

夫が日本の会社独自の非合理的な暗黙のルール(帰宅できる状況でも周りに合わせて残業をする、意味のない定例会議等)に直面するたび、海外での転職を私にほのめかしてきた。

 

なので数年後の先の見えない未来から私たちは家を購入するのに躊躇するどころか、そのアイデアすらなかった。私も大阪より寒くなければという条件付きではあるが、海外に住むことには全く抵抗がなかったし、経験としてむしろ行ったことのない国に住んでみたかった。

また結婚当時は福岡に住んでいたのだが、その家が値段の割に非常に快適で、家に対しての不満が一切なかったのも理由の一つだと思う。

 

夫の希望する業務内容や条件で国が限られたこと、また一刻も早く転職したいという気持ちだったので、結局は一番早く内定が決まった会社に転職することとなった。

日本であれば関西がいいという私の希望が叶い、出身の大阪に戻ることになり、その後1年もしないうちに娘を出産した。

 

利便性を重視して物件を選んだため、梅田にもほど近く、シティライフを満喫していたが、娘を出産するとそう簡単にフラッと出歩くことが難しくなった。

大抵のママがそうであるように、出産すると圧倒的に家にいる時間が長くなる。狭い住居スペースの至るところに、ジョイントマット。通るたび足をぶつけてしまいそうになるキッチン立ち入り防止ゲート。家具の角は怪我を防止するためのクッション材。

入居当初は広いと感じていた私のクローゼットは娘の衣服で結構な割合を占められるようになった。

月齢を重ねるたびに増えるおもちゃ。こどもちゃれんじの付録。保育園からもらう月の絵本や制服。写真、プリント類。公園に持っていくテントやストライダー、三輪車。

物であふれる家、捨てれらない私、整理する余裕がないので、必要な時に見つからない・・・ストレスはそういう些細なことで気づかずうちに溜まるのだ。

 

子供が数か月成長するにつれてライフスタイルも少しづつスライドしていく。

ベビーベッドから同じ布団で添い寝、そこから布団とベッドを並べて就寝。食事もバンボ+こたつテーブルからダイニングテーブルに子供イス、娘は4歳くらいで大人と同じダイニングテーブルのイスに座るようになった。

 

猫が爪を研いだ後でボロボロになったジョイントマットはもう要らなくなった。家具の角に貼っていたクッションも剥がした。補助便座もいらない、扉のロックも外したが、なかなかシールの跡が取れなかった。貧乏くさいシールの跡を見るたび、シール跡の消し方をググろうと思うのだが、数分後には忘れていた。

 

娘が4歳の誕生日を迎えるころには家の中での危険に対する配慮はほぼなくなった。それと反比例して物が増え、リビングにはおもちゃが溢れかえっていた

当時の我が家の間取りは2LDK。子供部屋がなかったため、おもちゃの置き場がないのだ。手狭になった住居から鞍替えしようと、賃貸物件を探し始めた。

 

この数年で私たちが希望するエリアの物件の値段はかなり上がっていた。実際住んでいたマンションの家賃も15%ほど上がっていたのだ。もちろん現状の家賃より多少は高い物件を考えていたのだが、家賃が高くなったばかりでスペックは現状の部屋とあまり変わらす、満足できるものではなかった。

許容範囲の家賃で満足のできる賃貸物件を探すのはほぼ不可能ということがわかり、購入という選択肢も視野に入れ始めた。

 

購入という選択肢を入れ始めたときに、子供イベントがきっかけで訪れた住宅展示場。

展示されている家全てお屋敷サイズで、住宅設備やインテリアも雑誌やドラマの撮影で使用されそうな素敵なものばかり。魔法にかけられた私たちは注文住宅にも憧れを抱き、物件見学会にも積極的に参加した。

 

注文住宅は建物だけでなく土地を購入しなければならない。その土地をどこかにすることによって総予算が大きく変わる。

免許すら持っていない私たちにとっては、ある程度の利便性は必須。私たちが考える子育てに適した環境で生活したい。ビニールプールやBBQをしても周りが気にならないほどの庭がほしい等・・・・。

 

私たちの予算では希望する条件のいくつかを諦めなければならないのだ。むしろ諦める条件の方を多くしなければ、注文住宅の夢はかなわない。

営業マンから私たちとほぼ同等の予算で建てられた方の住宅を見学する機会があった。山々を切り開いて数年前から開発された土地だった。大阪の郊外に住む私の家からさらに市内から離れ、某トンネルを通った先にある、数年前に山々を切り開き開拓された新興住宅地。住宅全てが展示場で見たお屋敷サイズで広々とした庭つき一軒家。周りの山々は季節を文字通り表したように紅々。午後の柔らかい陽に照らされ輝いている。まさしく桃源郷

広い庭にはちょっとしたドッグラン、デッキにはBBQスペース。そして目の前には壮大な景色。ここの犬になりたいくらい。

夫の実家にある海外製の食洗器がこのお宅でも導入してあり、何だか急に親近感を覚えた。天井にも無垢材が張り付けてあり、家中の至るところに想いが詰まった家だった。

本当に素敵すぎるお宅だった。溜息がでるほど。

 

けれど、私たちはそこに住めるか?と問われれば、仕事だとか移動手段だとか、生活の軸になるものを変えなければ難しい。騒がしい都会も嫌だが、映画や外食するのにフラッと出かけられない距離も耐え難いのである(フラッと出歩けないのであれば、ワンシーズンほどトンネル外から出ない自信がある)

 

土地問題を目の当たりにして、私たちは注文住宅を諦めた。

そして何となく最近世間で話題にあがるようになった”中古マンションリノベ”にシフトしていったのだ。

 

中古マンションのリノベなら、私たちの予算でもある程度の利便性も確保できる。そして自分の好きなようにカスタマイズできる。万が一売却するときは戸建てより売れやすい。一軒家なら自分たちでメンテナンスをしなければならないが、マンションなら管理費、修繕費を払えば、メンテナンスの必要はないし、耐用年数も長い。

 

一旦方向性が決まるとリノベーション会社のリサーチ。取り入れたいアイテムや仕様をpintrestで保存したり、goodnoteに書き留めたり。そんな作業も楽しいのだ。

 

2020年の6月くらいにリノベーション会社を決めて、物件が決まったのが10月頃。夫が永住権を持っていなかったため銀行ローンで時間がかかり、2月に物件購入。そしてリノベーションし、完成したのが5月。

 

昨年のパンデミックでおうち時間が増えたのが、リノベーションへのモチベーションを加速させ、アイデアをたくさんくれた。大きなテラスが欲しい。テラスで緑を感じたい。利便性はそこそこでもいいから自然がほしい。外出がままならない環境で、気持ちよく過ごせる空間の大切さを知った。

最近何でもオンラインでできるようになった。買い物も、ヨガのレッスンも。夫の仕事は残念ながらまだリモートには対応していいないのだが、いずれ家でも仕事ができるようになるだろう。

 

リノベーションは、自分たちでデザインして、自分たちのライフスタイルに合わせてカスタマイズすることができる。毎日快適に過ごすことで、自分たちの心のゆとりもできる。

 

リノベーションをして夫婦のウォークインクローゼットができた。娘の衣服は娘の部屋のクローゼットに収納している。DIYした棚にぬいぐるみを飾り、リビングにはおもちゃは転がっていない。誕生日に買ってもらった電球のついた室内用テントは娘の希望通り室内に常設することができた。

猫のトイレはむき出しではなく、専用の造作棚の一部に設置していて、猫専用の通り道がある。猫にとっても専用のスペースができてストレスが減ったのか粗相をする回数が減った。

リノベーションしたお気に入りの家では夫は毎日掃除機をかけてくれる。冬場手が荒れて嫌だった食器洗いは食洗器にお任せできる。

 

お気にいりの家にジョイントマットを敷く必要もないし、大理石のキッチン天板に躊躇なく決定できたのも、このタイミングだったから。計画してこうなったわけではないけれど、結果的に私たち家族にとってこのタイミングでマンションリノベをして良かったのかもしれない。

 

家族や個人によってライフスタイルが違うように、家の仕様もそれに合わせると快適でもっと幸せに過ごせることを知った。もし中古マンションのリノベーションを検討している読者がいれば、そのアイデアを持った今が貴方にとってのベストタイミングだと知らせてあげたい。